今回は、食糧危機関連のニュースでちょっと嫌なニュースです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30ceb12d0d31c189333a332e35b54262c0f86a80
ロシアがウクライナ産の穀物を黒海経由で輸出するというウクライナとの合意から無期限で撤退するという表明をしました。
ウクライナ侵攻が始まってから、ウクライナのオデーサ港なんかに滞留していた穀物が輸出されなくて、ウクライナから輸入していたアフリカなんかの貧しい国へ穀物が届かずに飢餓に瀕していましたが、やっと国連とトルコが間に入って、ロシアとウクライナが輸出再開に合意したんですけど、早くも、ロシアが合意からの撤退、先行きが再び不透明となりました。
合意が成立したのが7月で8月から輸出が再開したので輸出できたのはたったの3か月ですね。
合意後もロシアは、その運用に不満を表明してましたので、どうなることかと思ってましたが、とうとうこのようなことになってしまいました。
ロシア側の主張では、クリミア半島のセバストポリのロシア黒海艦隊がウクライナの無人機などから攻撃を受けたと主張していて、イギリス軍も関与して、穀物輸送にかかわる民間の貨物船の安全を保証できないとしていました。
アメリカのバイデン大統領も「飢餓を増やすなど全く言語道断だ」と強く非難しています。
世界的な食料危機への懸念が続く中、輸出が再び滞れば、食料価格上昇に拍車が掛かる恐れがあるということです。
ここにきて世界は食糧危機の瀬戸際にあると言ってもいい状況になると思いますが、こんな意見もあります。食糧危機をあおることで、貧しい国の人々のいのちを駆け引きの道具にするのはやめるべきた。というものです。
今回、ロシアは「穀物輸送ルートを確保してきた」そして、ロシアの軍艦を攻撃されたことにより、合意から撤退するということです。しかし、ウクライナからの穀物の輸出ができなるなることで、困る貧しい国には、この記事にも書いてありますが、ロシアから直接、ウクライナの代わりに
貧しい国、希望する国に穀物を提供する準備があると表明しています。貧しい国に穀物50トンを無償提供、望む国には安価で供給すると言ってます。
これによって、ロシアに恩を感じる国家を増やし、国際世論を操作しようとしているという解釈も成り立ちます。
輸出合意から自らが撤退し、それによって困る貧しい国に、ロシアから直接の輸出で代替するという駆け引きだ。という意見もありました。
十分ありえると思います。
とにかく、状況は深刻で、7月の合意後に世界の食料価格は、高止まり、少しずつ下がってきてました。今回のロシアの合意停止は、食料価格を再び上昇させることになるかもしれません。
以前の動画で何度か取り上げましたが、国連は、ウクライナの輸出再開後も、「問題は解決していない」と、発信してます。
この問題が起きていない状況でも、来年は飢餓に直面する。世界人口に食料が行きわたらない。と警鐘を鳴らしている状況でした。
そこへ、この問題が起きてしまいましたのでこれから、貧しい国から先に本当に厳しい食糧危機が訪れると思われます。
そして、世界中の食料価格が上昇していくと思われます。日本政府がどこまで危機感を持って対応するのか分かりませんが、輸入が途絶えたら終わってしまう日本のままでいては危険でしょうがありません。そこから脱却できるようにしていかないとならないと思います。
ロシアがこのように、食料を駆け引きに利用しているのか?というのが真実なのかは分かりませんが、このような混乱が続いて、さらに他の問題、例えば台湾有事などが起きたら、シーレーンが破壊され、輸入が閉ざされ今の日本は一気に食料が無くなってしまうでしょう。
スーパーなどに並ぶ商品は無くなり、政府や企業が備蓄するコメの配給が行われることになるのでしょうが、全然足りないので、略奪が始まるでしょう。令和の米騒動と呼ばれるかもしれません。
略奪できた人も多少生き延びるかもしれませんが、やがて、食料は底をつくでしょう。
そんなこと起きるわけないと思いたいですが、日本が外国から輸入できなくなれば、自給できませんし、備蓄も全然たりない事実がありますので、きっとそうなるってことですよね。
国は減反政策を50年以上も続けてます。
未だに国が農家に対して。米を作らなければ補助金を出すという、自国の首をしめるようなことをやっています。
農家さんも普通に考えれば、赤字でやるぐらいならと、コメを作るのをやめて、お金がもらえるほうを選ぶでしょう。もちろん、そうでない農家さんも多くいらっしゃるので、まだお米が生産できているんですが、高齢化と農家のなり手がいない中、徐々にコメの生産は減反政策によって減り続けると思います。
農林水産省と農協は22年のコメ生産を675万トン以下に抑えようとしています。
例えば、最近耳にする台湾有事が年内に起きた場合、輸入途絶となったら、国民に終戦直後と同水準のコメの配給を行うためには1600万トンが必要なのに、675万トンしかない。
これでは国民の半分以上が飢えてしまう。
台湾有事が起きたら日本人の半数が餓死するのは大げさではありません。
減反を止めれば、1700万トン生産して、700万トンは日本に残して1000万トンを輸出できます。何かしらの有事で、輸入が途絶したときは輸出をやめてその1700万トンのコメを食べて、飢えをしのげばよいのです。
あまったコメの輸出は、無償の備蓄の役割を果たします。
ただの備蓄では保管の経費がかかりますが、コメを余分に作って輸出している分には、無料です。むしろ利益を得ながら、危機に備えられるのではないでしょうか?
コメの増産と輸出は、国際貢献もできますし、日本自身の食料安全保障の観点からも理にかなっています。
今、コメ増産に向けた政策転換が求められていると思います。
利権がからんでいると思われるので、国の体質を変えるようなことだと感じますので、そうとうパワーを使うと思いますが、国を守るためには、やらないといけないと思います。
国を滅ぼすような、政策をこれからも続けてしまうのは、どうなんでしょう。
頭の良い人が沢山いるのにこのまま進むのでしょうか?
それとも、このままでも問題ない何かがすでにあるのでしょうか?
どうやって減反政策を廃止にできるのか分かりませんが、誰かお願いします。僕、応援します。って感じで、何にもできないのですが、こういうことを知らない人が、まずは、知ることが大事だと思いますのでこれからも、気になることや大事な事を発信していきたいと思います。
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