今回は医療費についての話です。
動画とテキスト両方載せました。
下記動画↓↓
「高額療養費負担金」制度を財務省が止めたがっていることについて話たいと思います。
あと、その話の前に、現在の日本の医療制度、これが分からないと財務省の制度見直しが自分自身にどう影響するのか分からないと思うので、医療制度を簡単に説明します。
財務省がこの制度を廃止するとどうなるのか?
お金持ちしかしっかりとした医療を受けられなくなると思います。
お金がない人は、手術すら受けられなくなるのではと思います。
嫌な例だと、
末期がんで最後を迎える方は、体中の痛みを緩和させる緩和医療を受けますが、お金が無ければ、
この緩和医療を受けられずに痛みに悶え苦しみながら最後を迎えるという悲しいことになるかもしれません。
資産家の方は、お金持ちなので自己負担が高くなっても医療費を払えるとます。
高給取りの方は、民間保険会社の医療保険に保障をたっぷりかけて、高い保険料を支払い、備えることができるかもしれません。
しかし、医療費を準備できない、お金ない人は、医療を受けられない。
という世の中が来るかもしれません。
今回の記事は7月29日の記事で、少し前のものになるんですけど、まったく知りませんでした。
今日ある方のツイッターで知りまして、そのツイートがなければ、ずっと気付かなかったですね。
国葬とか統一の話、毎日やってますけど、その裏ですごく大事な話が進められていました。
こんな大事な話なのに、ほとんどやらないんですね。おかしいですね。
だいたい目立つニュースををやってる時はひっそりと本当に大事なことがノーマークになりがちですよね。
気を付けて見てないといけないですね。
日本の保険制度
では今回は私たちの医療費の問題なんですけど。
まず、日本の医療制度についてですが、日本てけっこう恵まれてて、病気やケガをして病院にかかると、病院に支払うお金は、1割~3割でいいんですよね。
私が先週、歯科医院に行った例ですと1500円の治療費を支払いましたので、実際の治療費は5000円だったのを私は3割負担なので、1500円の支払いで済みました。
高額療養費制度
さらに、医療制度でほんとに助かる制度があります。
大きな病気とかしちゃって長期間の入院や、手術とかして医療費が高額になる場合に例えば自分が支払う自己負担3割負担の金額が手術とかして100万とか高額だったとしても、高額療養費制度ってのがあって、だいたいざっくり8万円くらいの自己負担ですみます。収入に応じて8万円より多かったり少なかったりしますが、だいたい8万円前後くらいの自己負担で残りは、健康保険が負担してくれます。
なので、今は日本の医療保険制度があれば、保険適用の治療を受ける場合にはお金の心配はそこまで、心配しなくても大丈夫。8万円前後の自己負担で済みます。
なので、少し貯金があればなんとかなる、医療制度が日本にはありますので、日ごろから日常生活の突然のトラブルのために貯蓄をしていれば心配ないのです。
貯蓄が無くても、貯蓄を切り崩したくなければ民間の医療保険に少し入ってれば十分です。
こんな感じの良く見る医療保険、入院したら1日5千円みたいなのに入ってれば自己負担くらいはカバーできます。
8万円くらいカバーできればいいんですからね。
例えば手術をして7日間入院したらどうでしょう。
【医療保険の契約例】
入院日額:5,000円
手術給付金:入院日額20倍
【給付金支払い例】
7日間入院(手術有)
入院給付金:5,000×7日間=35,000円
手術給付金:5,000円×20倍=100,000円
合計 135,000円
日額5000円×7日間で35000円、そして普通は手術給付金ってのが入院日額に対して10倍とか20倍なので少ない10倍にしても、5000円×10倍は5万円、3万5千円を足して、8万5千円。
これで自己負担分だいたいカバーできます。
少し足りなくなるかもしれませんが、カバーできる程度だと思います。
よく医療保険色々な特約いっぱいつけて高い保険料のものに加入してる人いますが、今の日本の医療制度であれば、色々つけなくても自己負担の8万円くらいカバーできればという意味では、特約付けずに、最低限にして、保険料が浮いた分は現金で貯蓄したほうがいいと私は思ってます。
「こういう場合に支払います」と保険会社にルールを決められてしまっている医療保険にお金を払うより、使途自由のいつでも引き出し可能な普通預金に貯蓄で備えた方がいいと私は思います。
保険会社の商品の支払いルールに該当しなければ、保険金は支払われず、保険料は掛け捨てですからね。そもそも病気になるかも分かりません。
保険屋さんは、こうなったら、ああなったらと不安をあおったり、怖い話しますからね。
そんなセールスをされれば、必要だと思ってしまいますが、高額療養費制度によって、8万円前後の自己負担で済むという大前提がありますので、保険屋さんがすすめる「女性疾病特約」や、「3大疾病特約」やらetc、どんな病気でも自己負担額は8万円前後で済むんです。
なので8万円くらい貯蓄してれば大丈夫なのです。
もちろん多少誤差はあります。
高額医療の「月マタギの問題」とかあります。
高額医療の計算はどのようにされるのか?というと、毎月1日~末日までの医療費です。
なのでその月に100万200万かかろうが、8万円前後の自己負担で済むのですが、月をまたぐと新たに計算しますので、もう8万円前後の自己負担が発生します。
なので月末に緊急入院した翌月に退院となった場合、例えば両方の9月と10月の2ヶ月で30万づつ
医療費がかかったとしましょう。
そうすると、8万円の自己負担が2回なので16万になるという、治療期間によるタイミングによる誤差はありますが、100万、200万とか負担が出てしまうということはないと思います。
それともう一つ、長期のガンとかになると治療期間が長いので抗がん剤6ヶ月とか続くと、自己負担額8万円×6ヶ月で50万円とか必要になるので、ガン保険は一時金100万とかを民間保険会社で
加入した方がいいとかはあります。ガンは特別です。
あと、脳血管疾患や精神疾患は、入院が長期化する場合がありますのでこれも特別です。
とにかく、日本の医療制度は、ありがたい制度なんです。
で、今日の話は、このありがたい制度を財務省がやめたがってるという話です。
ひっそりと。
では、その記事のリンクを張っておきます。
7月29日の記事です。
財務省が「高額医療費負担」制度見直しへ「金がなければ死ねと言ってる」「薬が高すぎる」議論百出
https://news.yahoo.co.jp/articles/92cdf9602d03cc6e9c53feb524fa82bf05e4f495
これから団塊の世代の方が病気になることが多くなると思います。
こんな話が出てくるということは、この先、病気になった時のお金の心配も今以上にしなくてはなりません。
しかし、この話は決定してることではなく、すぐに始まるわけではないです。
「廃止に向けた道筋を工程化すべき」
ということなので、今後廃止するために、動き出したということだと思います。
ボクシングで言うジャブのような様子見をしているのかもしれません。
こういった話が出てきて、国民はどんな反応するか?
騒ぐか?とか見てるのかもしれません。
なので、これは騒がないといけないと思います。
私たちが医療を今までのように受けられなくなるということは、治療が受けられずに最悪、お金がない人は、痛い思いをしたり、早く死んでしまうことになるということなのだと思いました。
この見直しが行われれば、健康保険料が上がるかもしれませんし、「高額療養費制度」が廃止されるかもしれません。そうなれば、民間の医療保険にしっかりと加入しなければなりません。
結局、資産を持っているか、民間の医療保険にしっかりと加入できる人しか、しっかりと医療を受けられなくなりますよね。
長期間治療が必要ながん患者や難病の人が、しっかりとした治療が受けられなかったりしたら嫌ですね。
痛みを緩和させる治療とかもあるじゃないですか。
痛みを取ってあげられない家族の思いを考えたら…
治療がんばってきたがん患者さんには最後は痛みに苦しむことなく最後を迎えて欲しいと思いますね。
私も母親をガンで失くしてるので、最悪、痛みをとる緩和だけは、国で負担してくれないかなあ。
お母さんが痛がってるのとか、辛いですよね。
記事にもあったように、
「金が無ければ死ねと言ってるようなもんだ」
という言葉、国がそうでないことを願います。
廃止すべき税金の無駄な使い道は、他にあると思います。
医療制度には手を付けないで欲しいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。