食料備蓄に関するする色々な意見を集めてみました。今回ご紹介させていただく方は、ご自身がご経験されたことに基づいたお考えでした。非常に参考になりましたので、記事にさせていただくことにしました。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
食料備蓄の必要性
食糧備蓄の必要性について考えた事がある方は、何か危機に直面した方が多いのではないでしょうか?
急な病気や怪我、そして災害。私の場合は、自分の住む地方で起きた地震に伴う大規模停電でした。信号の消えた国道を走る怖さ、職場の混乱、不安そうな子供達の表情。様々な記憶がありますが、何よりも鮮明なのはスーパーやコンビニの「スカスカの棚」です。あの時ほど物流が止まる事の恐ろしさと食糧備蓄の必要性を身近に感じた事はありません。停電直後、危機感を感じコンビニに走ったのですが既に沢山の人であふれかえり異様な光景でした。パンやカップ麺は既に完売。かろうじて断水はまぬがれていた地域だったので即席スープなどを少量買えただけでした。週末だった事もあって、普段一週間分をまとめ買いしていた食糧も底をつき始めていたところでした。普段から節約して余計なものは買わない主義だったのが災いしました。停電で止まった冷蔵庫の食品はその日中に食べられるものだけしか安全に食べられない状況でした。冷凍庫のお肉類なども溶けてしまい、食べられるものは当日中にとにかく焼いて食べましたが、そもそもあまり量もなかったのです。それでも米やパスタはあって、友人の住む隣の区では断水もしていたので、水が出て米が炊けた我が家は本当に恵まれていたと思います。そう思うと水の大切さも思い知り、明日は出ないかもしれないという危機感で鍋という鍋に水を溜めておいたのを覚えています。防災セットはひとつ用意していたのですが、中にあった食材といえば五年保存の水が五本、水なしで食べられるお粥が3パック。四人家族には到底足りない量でした。数日で停電が解消されてからも物流の復活には更に日にちがかかり、スーパーに行っては何もない店内をぐるぐる周ってため息をつき固くなった売れ残りのパンがひとつ買えた、お菓子はちょっと買えた、などと一喜一憂して過ごしました。
これらの経験から私が実践している食糧備蓄のやり方は、構えずに普段から行うという事です。明日やろう、いつか揃えよう、余裕があったら、というのではありません。防災キットを充分な量を大量に揃える事はもちろん重要だと思います。ですが、有事に「普段食べている好きなモノ」が食べられる幸せは何物にも代え難い事を学んだのです。
食料備蓄のやり方
飲料
水は1リットルのペットボトルを3ケース用意しており、普段から飲み水として一本づつ冷蔵庫に入れて飲んでいるので1ケース無くなればIケース補充するという方法にしています。
後は缶詰。これもツナ缶、コーン缶、サンマの蒲焼缶、鮭缶、焼き鳥缶、、。他にもおつまみ的な物や、今は美味しいものがたくさん種類も売られています。いつも食べなれていて、なおかつそのまま食べられるモノばかり。
菓子類
後は、お菓子類。ライフラインが止まった時の事を考えると、栄養素が豊富でエネルギーになりそうな物が充実しているのは大変重要ですが、あの時子供達と分け合ったチョコレートが忘れられません。いつも当たり前に食べているありふれた嗜好品を食べられるあの安心感。ホッとした瞬間でした。
ポイント
この様に食糧備蓄にはメンタル面を支えるという側面もある事を経験から学んだのです。食べるという行為は命を守る行動ですが、メンタルをも守るのです。いずれも普段の買い物時に、余分にひとつふたつ、多めに買っておくという非常に簡単な方法で誰でもいつでも始められる方法です。
家計にも少し影響はあれど、大きな出費というほどではありません。
ただ、置き場所は分けておく様にしています。備蓄用の箱を用意してあるので、家族の誰でも開ける食材ストックの引き出しの中のものが減ったら備蓄用から補充しておく。次に買い物に行った時にまた余分に買っておく。そうして、子供達や夫があるだけ食べてしまう事を防止しています。
水やガスが止まっっていたら、、という恐怖体験から、そのまま食べられる物以外はあまり備蓄していませんが、災害以外でも怪我で買い物に行けない、体調が悪くて食事作りを簡単に済ませたい、などの状況にも対応出来る様に、日持ちする根菜類やカップラーメンなども今後は充実させておこうと思っています。缶詰類だけでは野菜不足になってしまうのが心配なので野菜類の良い備蓄方法があれば知りたいなと思っています。
この様に私が行っている食糧備蓄は至極簡単なことであり、負担のない範囲で行っています。危機に直面した経験のない方々へ経験した人がアイディアや現実的な方法を伝えるのはとても重要だと思います。
他にも電池やラジオ、懐中電灯やティッシュなど経験から揃えたものは多いですし、携帯の充電はいつもフルにしておく、車の燃料も早めに満タンにしておく、など経験から得て変えた行動はたくさんあります。ですが、中でも一番記憶に残っている「スーパーの空っぽの棚」。あの光景と絶望感はなかなか忘れられるものではありません。すぐにでも取り組む事の出来る食糧備蓄の必要性を、多くの方に理解していただけると嬉しく思います。
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色んな考え方を参考に、あなたの備蓄の強化にお使いください‼