今回は電気料金に関する話をしたいと思います。
あらゆる物価の値段が上昇する中、電気料金もどんどん高くなっています。
この上昇は一体いつまで続くのか?
なんで値上がりしているのか?
家庭でできる節約方法も紹介したいと思います。
最近の電気料金
5月に大手電力10社のうち4社が「7月に電気料金値上げする」と発表
各社の値上げ幅(家庭で平均的な使用量の場合)
・東京電力 306円
・北海道電力 299円
・中部電力 260円
・九州電力 18円
8月1日から値上げを発表
東京電力
247円の値上げ
東京電力の電気料金(平均モデル)の推移
電気料金が高くなるのは久しぶりで、11か月連続での値上げとなっています。
昨年2021年7月と今年2022年7月の電気料金を比較です。
2021年7月→6,973円
2022年7月→8,871円
+1,898円の上昇 上昇率27.2%
電気料金に対する国民の声
主婦(70代)
「(電気料金 家庭に)響いてますよね」
・・2021年7月比で約1800円上がってます
デザイナー(50代)
「えー1か月?高い、それはちょっと重すぎますね(家計に)」
会社員(40代)
「どうしても電気料金が上がってしまうので、なるべく一部屋にまとまったりしたいと思います」
家庭でできる節電
経済産業省 資源エネルギー省
電気・ガス
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/
政府の節電ポータルサイト
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11445532/www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/setsuden/menu/check_other1.html
夏季の省エネ・節電メニュー(ご家庭の皆様)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/shoene_setsuden/pdf/setsudenmenu_katei02.pdf
冷蔵庫の整理と開けている時間
冷蔵庫の整理
物を詰め込みすぎた場合と半分にした場合を比較すると、年間では1180円節約できるということです。冷蔵庫の中に常温保存できる物を入れてないでしょうか。未開封の缶詰や瓶などは冷蔵庫に入れないようにしましょう。
冷蔵庫を開けている時間を短く
開けている時間が20秒間と10秒間の場合を比較すると、ちりも積もって年間で160円節約できるということです。
炊飯器の保温は4時間までが目安
炊飯器は必要な時だけ
長く保温した場合、電力の消費量が増え、ごはんの味も悪化します。食べる時間にあわせて、タイマー予約をして炊きましょう。保温は4時間までが目安となります。4時間保温するのにかかる電気代は約6.05円、保温せずに電子レンジで温め直す場合では約5.21円かかります。従って、4時間以上は保温しない方がお得になります。
窓にはレースのカーテン
エアコンを上手に使う
外の気温が31℃の時、設定を27℃から28℃に変更した場合、年間820円節約となります。効率よく節電するには、窓にはレースのカーテンを付けて、日差しをカットしましょう。
電気料金が値上げとなる理由
電気を作るのにも燃料が必要です。
国内の電力の約8割はLNG(液化天然ガス)です。
石炭や石油などの化石燃料を使う火力発電で賄っています。
化石燃料が高騰した場合、燃料費調整額の上昇を反映して、電気料金の値上げとなります。
毎月見ている電気料金の明細書にある「燃料費調整額」に値上げの理由が潜んでいたのです。
今後はどのくらい値上げになるのか?
値上げ上限額は?
電力会社各社には、値上げできる上限額が設定されています。
5/30日時点で、大手10社のうち7社が既に上限に達しています。
残り3社も近く上限になると思われます。
値上げ上限で値上げは止まる?
上限があるため、それ以上値上がりしないかというと、そうでもありません。
上限額というのは、電力各社が経済産業省に、自分たちが決めた基準を申請し、認可されるものです。
なので「値上げしないとやっていけない。きついから、基準を変えたい」と電力会社が申請することで、新たな上限が設定される可能性があります。
どこまで値上げされるかは、現時点ではわからない状況です。
しかも、この上限があるのは、古くからの「規制料金契約」を行っている場合です。
2016年、電力の自由化以降、「自由料金契約」の場合、上限がないことがほとんどです。
制限なく料金が上がる可能性もあります。
関連情報
LNG液化天然ガス
LNG液化天然ガスとは?
気体である天然ガスを冷却することで液体化したもの。
LNG液化天然ガスの特徴
天然ガスは、動物や植物の死骸が非常に長い年月をかけて分解されることで生成されたものと考えられています。世界中に豊富に存在するため、安定供給可能なエネルギー源として注目されています。
天然ガスはマイナス162℃程度にまで冷却すると液体になり、気体の状態に比べて体積が600分の1にまで減るという特徴があります。このため、LNGは天然ガスの大量輸送・貯蔵に大変適していると言えます。
LNG液化天然ガスは何に使われている?
輸入量の7割近くが火力発電所の燃料、残り3割強が都市ガス用として使われています。
LNG液化天然ガスの需要と供給
日本におけるLNGの輸入は1969年から開始されました。
当初の国内エネルギー供給に占める割合は1%に過ぎなかったです。
その後、急激に増え続けました。
今では石油(42.9%)に次ぐ石炭(25.0%)に匹敵する24.2%を占めるまでになりました。
東日本大震災で原子力発電によるエネルギー供給の割合が11.3%(2010年)から0.4%(2013年)にまで縮小されたことから、LNGの重要性はさらに高まっています。
日本が輸入している国
オーストラリア
マレーシア
ロシア
ブルネイ
インドネシア
その他
アジア大洋州その他の地域からの輸入が約7割(71.4%)
カタール
オマーン
イエメン
その他
中東からの輸入が残る3割弱(28.6%)
石油に比べて中東への依存度が低いです。
日本向けのLNG輸入価格は、原油価格に連動していますが、原油価格変動の影響を緩和するための調整システムを織り込んだ価格フォーミュラを導入しているため、原油に比べるとその変動が緩やかなものになっています。とはいえ、常に原油価格に左右されていることには違いありません。
LNGはクリーンで環境に優しいエネルギー
天然ガスは石油や石炭といった化石燃料と比べ、燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量が少ないです。
硫黄酸化物やばい煙も発生しないです。
LNGを気体の天然ガスに戻すには気化器外部に海水をかけるだけです。
水質汚染の心配がないです。
さらに気化時に生じる冷熱を回収して冷熱発電などに有効利用することも出来ます。
化石燃料の使用削減が求められている現在、液化天然ガスは現在のエネルギー事情にかなったエネルギー源として重要性を増しつつあります。
ロシア サハリン2
岸田文雄首相が参加した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の閉幕直後、首都圏が電力需給の逼迫で大規模停電におびえていたタイミングの6月30日の出来事。
ロシアのプーチン大統領は、三井物産と三菱商事が参画する資源開発プロジェクト「サハリン2」の運営を新会社に移管するよう命じる大統領令を出しました。
両社がサハリン2から排除されれば、ロシアから日本に輸入されるLNG(液化天然ガス)が「遮断」されるという最悪のシナリオが現実味を帯びます。
まとめ
色んな状況を考えると、今後もまだまだ電気料金は上昇しそうな気がします。
自分でもできそうな無理なくできる節約をして、少しでもコストを抑えた生活をしたいと思います。
何か電気代もそうですが、色々値上がりして、節約を今まで以上に考えないとならない感じになってきましたね。
もうこういう世の中になったのだと割り切って、なるべく楽しんで節約できるようにしようと思ってます。
まだ、雨風しのげて、食事もできています。幸せです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。