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【備蓄その⑥】食料備蓄はできることから始める。完璧主義は捨てる

今回も「備蓄」についてです。このブログでは「備蓄」の記事を今までにもいくつか掲載してきましたが、これからも色々な方の考え方ややり方を掲載していきたいと思います。
ぜひ、ご自身の「備蓄」の準備にお役立てください。

今回も本ブログにお寄せいただいた「備蓄」への考え方・やり方を見てみましょう。

(色々なご意見を掲載させていただいております。このブログへ掲載させていただける記事を募集しております。よろしくお願いいたします。)

食料備蓄はできることから始める

日本は地理上、とても自然災害の発生しやすい国ですよね。
日本列島には毎年いくつもの大型台風が襲来し、各地に暴風と大雨の被害をもたらします。大雨暴風警報の発令により避難所に身を寄せる人々のニュースは、(被害に遭われた方にはお気の毒なのですが)夏の終わりと秋の始まりの風物詩とも言える、ありふれた風景でもあります。

地震大国でもあり、全国各地で大小多くの地震が起こっています。ふとした時にテレビの上部に現れる地震速報もまた、おなじみの風景ではあります。

こんなに災害大国の日本なので、食料備蓄の必要性は非常に高いです。しかし、ひと昔前までは自然災害に備えて食料などの備蓄をしている(または意識している)という家庭は、それほど多くなかったと思います。なんとかなるだろうと思っていました。こういった状況からの変化としては、やはり2011年3月に起こった東日本大震災が、多くの人々が災害備蓄について考える大きな契機になったと思います。ホームセンターなど、お店の災害備蓄商品の品揃えも圧倒的に豊富になりました。

東日本大震災の発生当時、筆者は震災当時首都圏に住んでいました。首都圏の地震被害自体はそれほど大きくはなかったものの、発生から数か月は水やカップ麺などのインスタント食品がコンビニ・スーパーの棚から消え、日々の買い物に苦労した覚えがあります。買占めなどのニュースも心に重くのしかかりました。

そのときの経験によりいざというときのための食料備蓄の必要性は実感しましたし、筆者同様、備蓄しておかなきゃ…と思っている人は多いと思います。実際、備蓄をしているという人も少なくないでしょう。

しかし、「自分は完璧に備蓄できている!」と自信を持って言える人は全体の何割になるか…おそらく、半数は切りますよね。やらなきゃと思って非常食を買ったり水を多めにストックしたり、まったく行動していないわけではないけれど、現状の備えで何日もつかといったらよくわからない、足りているとは言えないかもしれない…そういう状態です。

東京都防災が運営するホームページ・東京備蓄ナビでは家族の人数や年齢構成などを入力すると、その家庭に必要な備蓄の量を計算してくれます。電気ガスなどのインフラの復旧まで、7日間くらいの備えがあればひとまず安心だそう。

たとえば4人家族(夫婦と中学生と小学生の子供が1人ずつ)の場合、必要な食料備蓄は水80リットル、レトルト食品27個、缶詰27缶、栄養補助食品27箱、野菜ジュース27本、チーズ・プロテインバー8パック、健康飲料粉末27袋、調味料セット適宜、乾麺(即席麵)7パック、無洗米10キログラム、飲み物27本、お菓子7パック、果物の缶詰7缶、となります。

…水80リットルの時点で無理だなと挫ける人は筆者以外にもいるはずです…。2リットルペットボトル40本。置く場所がないです。

理想を言えば上記の通りになるのでしょうが、食料備蓄に完璧主義はいらないと思います。できることをやる、このシンプルな考えで不測の事態に備えるしかありません。

できることをやる食料備蓄のやり方としてオススメなのは、ローリングストックです。ローリングストックとは、日常的に非常食を食べて、食べた分を買い足すことで常に家庭に非常食を備蓄しておく方法です。

比較的長持ちする野菜や肉製品などの食品を日常に必要な分より少し多めに買っておくというのもポイントで、非常食のイメージからは遠い生鮮食品も、「3日間買い物に行かなくても足りる」くらいの量を常に備えておくといいです。

生鮮食品、日持ちのする食品を含めた非常食を定期的に消費することで、せっかく買った非常食の消費期限が切れてしまった…などの無駄を避けられます。また日持ちのする非常食についても、非常食専用といった感じのフリーズドライ食品や乾パンだけでなく、普段から食べるようなパスタ麺やレトルト食品なども非常食になりえます。

あとはやはり、水80リットルは無理だと思いましたが飲み水の備蓄は最重要項目なので、40リットルでも20リットルでも、ストックできる限りストックしておくようにしたいところです。

加えて、備蓄についての個人的な考えなのですが、7日間(あるいは最低3日間くらい)を家族全員が飢えずに凌げればいいという考えのもと、非常食の味や種類にバリエーションを求めずに蓄える方が楽だと思います。飽きない献立1週間分なんて、非常食ではなくて通常の料理でも献立を考えるのが大変です。

7日分のうち3日分は乾パン、プロテインバー、野菜ジュースと水で済ませる!量が足りていればそれでいい!というような割り切りも必要かと思います。

いつ来るかわからないけれど確実に来るとは言われている自然災害(特に震災)に対して、食料備蓄の必要性は誰もが認めるところです。やらなきゃ…でも大変そうだしちゃんとやりたいから時間のあるときにやろう…ではなく、できることから少しずつ始めていきましょう。まずは明日の買い物から。

食料備蓄シリーズはこちらからご覧いただくことができます‼

色んな考え方を参考に、あなたの備蓄の強化にお使いください‼

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その①

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その②

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その③

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その④

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その⑤

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その⑥

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その⑦

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その⑧

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その⑨

【食料備蓄シリーズ】みんなの備蓄の考え方とやり方 その⑩

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